TIGER & BUNNY THE LIVE

アニメの主役を演じた中の人が舞台版にも出演するって聞いて、当時から気になっていたこの舞台。先日の「タイバニハリウッド映画化！」の報道があった時のtwitterの盛り上がりに乗せられてついうっかり（？）BluRayディスクを購入しちまいました。いやあ、タイバニクラスタの愛に当てられたよねｗ

その感想を、イイネ！もコレハチョット…もつつみ隠さず、つらつらと綴ってみようと思います。

最初にご注意なのですが、

・私はアニメの舞台化作品を見るのは初体験。

・数年前まではコスプレ苦手でした。今はそうでもないですが。

・もう２０年以上舞台沼に沈んでる（たまに息継ぎで浮いてくる）割とガチめの芝居ヲタク。一時は年間５０本近くの舞台を見てました。

そんな奴が感じたことだということを念頭に置きつつ、ゆるっと読んでいただけたらと思います。

（時系列無視箇条書き深謝）

・アニメの舞台化に慣れていない自分には、最初は痛々しい印象が先行してドン引いた。何故前説まで延々ディスクに入れるのか？

・トレーニングルームのシーン、ちょっと長すぎじゃなかろうか？あと、後半のファイアーエンブレムやアントニオが出てたアクションシーンとか、芝居の流れが途切れてちょっとダレた気がする。事件以外のエピソードを整理して、もうちょっとテンポ良くしたら飽きずに見られたのではないかと思う。

・でもアニメが好きで見に来ているお客さんたちはトレーニングルームのシーンみたいな小ネタ詰め合わせが楽しいのかな？

・舞台上はおろか客席のサイドにもスクリーンを置いて、場面転換やエフェクトなんかを映像に頼ってたのは、アニメの舞台化作品としてはいたしかたなしなのだろうけれども映像に頼りすぎじゃね？欲を言えばもちょっと演出に舞台なりの工夫が欲しかった。

・当たり前だけど主役二人がアニメのまんまだな！まあ、どうしても無理なコスプレ感が出てしまうのは致し方ないとして（ヒゲとか）、主役二人にイメージの齟齬がないというのは芝居全体から見ても非常に重要だった。

・特にひらっさん！思わず笑っちゃうほど虎徹さんそのまんまじゃないですか！生「っっだっ！」を聞けて（見られて）幸せでした。

・娘（楓ちゃん）ＬＯＶＥ！だけど報われない虎徹さん、切なさをよりリアルに感じたｗパパさん感は舞台版のが上な気がｗｗｗ

・一方で、新劇俳優平田広明が出演している舞台の初体験がコレで良かったのか？と、脳内の芝居ヲタクな私が囁くのだがどうか？

・もちろんバーナビーも頑張ってた！アクションシーンは流石の一言！バニーちゃんhshs

・そもそもの話、アニメの声優さんが生の芝居もできてアクションまでイケるってのが奇跡だよな。

・タイガーとバニーちゃんのスーツアクターさんの動きが、ひらっさん森田さんと地続きでびっくり。かなり動きの摺り合わせをしたんだろうなあ。

・アンコールの時、タイガーのスーツアクターさんをイワンが追っかけていくとこ、走り方がアニメのタイガーのまんまだった。すげー！

・他の出演者の方々もアニメのイメージを裏切らない方々ばっかだった。特にアントニオ。

・イワンも良かった。膝抱えてるちっちゃく座ってるとこなんかアニメのまんま。つかこの方の身体の切れは何モン？

・ドラゴンキッドもかわゆいｖかわゆいのにアクションもイケる。だから何モンなのアンタら？

・宙乗りでひゅんひゅん飛んでいくスカイハイ！（アレ？どのタイミングでワイヤー外したんだろう？）とか思って見てましたすいません。芝居好きのイヤらしいとこだよなｗ

・アンコールで出てきたブライアン、ギターじゃなくてちゃんと三味線持ってるｗｗｗ　笑い泣きｗｗｗ

・宇宙刑事ギャバンに出演してた（らしい）アクション俳優の大葉健二さんが出ていたのだが、大葉Ｘひらたのオッサン対決シーンは私的にひじょーにオイシかったですごちそうさまでした。つか大葉さんセリフ噛みすぎじゃないすか？

・出演者はバンバン客席に降りていくし、消し幕は客席の上を通って戻ってくし、客はいぢるし、観客を巻き込んでしまえ！的な演出が多い。こういう舞台ではそれもまたアリかもしれない。芝居と観客との一体感は出たと思う。

・最初のドン引きはどこへやら、割と楽しんで最後まで見られたのは、画面の中からでさえ伝わってくる会場全体の雰囲気の良さと盛り上がりのおかげ！お客さんたちが本当に楽しんでこの芝居を見てるんだなあってことが伝わってくるんだよね。えっらいこと長いｗアンコールでの出演者の表情にしても、気持ちの良い芝居だったんだなあって分かる。

ハリウッド映画化の時のツイッターでの反応もそうだけど、この作品を見ても、タイバニってホントに愛のあるファンに恵まれているんだなあってことが伝わってくる。それがほほえましくて、さほど深いファンじゃない私まで嬉しくなっちゃう、そんな舞台でした。
楽しかった！映画化が楽しみ！